かつてトミーから発売されたロボカップトイズ「ブレイクリーガー」RCT-02(アウェイカラー/ファイヤーレッド)です。
現タカラトミー社が、タカラ社と合併する前の前身である、トミー社から発売されていた玩具なので、いわゆるレトロ・トイと言えるのかもしれません。
正確に言うと、2001年頃にリリースされていた玩具です。
しかしながら現行のボーイズトイ群と比較しても劣らないどころか、むしろ勝るほどの完成度!
これ自体は、オープンアーキテクチャーの、赤外線リモコンによる遠隔操作型サッカーロボットです。
実際のところは、ロボットと言うよりは、むしろラジコンですが。
こんなものをわざわざ引っ張り出してきた理由は。
機会があれば、ぜひ手に取って遊んでいただきたい玩具だからです。
まずはロボカップについて。
Wikipediaから引用すれば、ロボカップ(ロボカップジュニア)(RoboCup)は、ロボットと人工知能の新しい標準問題として「西暦2050年までに、人間のサッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型の人型ロボットチームを作る」ことを設定し、その研究過程で生まれる科学技術を世界に還元することを目標としている国際的ロボット競技大会とのこと。
これを、たった一言で説明してしまえば、いわゆる「ロボコン」です。
コンテスト自体は、今現在も継続中。
そのコンテスト公式の玩具が、ロボカップトイズと言うわけです。
ロボカップトイズは、バンダイ、タカラ、トミーの3社による共同プロジェクトでもありました。
こちらは、アームの上下によるシュートのバリエーションが特徴。
タカラからは、ジェイストライカーとして発売。
こちらは、ウィリー走行、およびアームによるボールのキャッチが特徴。
そして、トミーからはブレイクリーガーとして発売されました。
こちらは、回転できるシュートレバーを採用し、もっとも速く走行します。
それぞれのメーカーごとに、あくまでも個性の違いを表現しつつも、前述のとおり、オープンアーキテクチャーによる、パーツ類の互換性があり、自由なカスタマイズが可能です。
ちなみにパッケージ内には、本体(パーツ類やデカールなど)とコントローラー、それにボールが同梱。
必要なものは、ひと通り揃っています。
同時プレイは、8台まで。
古い玩具ですが、メーカー各社の本気が感じられて、古さや安っぽさなども感じさせません。
パーツ数が多いものの、組み立てやすいので、修理もしやすいはずです。
ギア類がプラスチック製なのですが、もしも破損してしまった場合には、プラレールなどのパーツがそのまま流用できます。
そして、ごく個人的に、もっとも評価したいところがあります。
それは、コントローラーとしてゲームパッドを採用することで、その操作が、まるでゲーム機で遊んでいるような感覚であることです。
いわゆるラジコンのプロポとは、まったく違います。
また一般的なラジコンとは異なり、急な忙しい動作や小回りなどに強く、ゲーム感覚で、本当によくキビキビと動かせるし、可能性すら感じさせてくれます。
しかし結果としては、打ち切りになってしまいました;
「もしかしたら時代を先取りしすぎてしまったのかもしれません;」
ロボットでもラジコンでもない、古いくせに新しくもある玩具でした。