うたかたの日々

育児中のパパ目線から、日々買わされるボーイズトイや教材などのレビューを書いていきます。

是か非か、その間に横たわる、のっぺりとした何か

このブログは、育児中のパパ目線から、日々買わされるボーイズトイや、教材などのレビューを書いていくために継続しています。
そのとおりでありながら、そうとは言えないような駄文やら戯言なんかも、たまには書いています。

例えば「このブログでは嘘を書くことがあります」と書けば。
それは、嘘を書くと言う嘘を書いたのだから、嘘は本当なのかもしれないし。
それとも、嘘を書くと言う嘘が本当であれば、やはり嘘になるのかもしれません。
いわゆる、パラドックス
だから書き手の意図が如何にどうあれども、現実には読み手の解釈に委ねられてしまいます。

そんなわけで、今回は戯言を書きます。
なお前述の例によれば、誰かにとっては戯言にしか過ぎないのかもしれませんし、そうではないのかもしれません。

 

妻と結婚する前。
はじめて一緒に暮らし始めた日の、喧嘩の理由を、今も強く憶えています。

きっかけは「お金をあげるから、とりあえず必要なものを買っておいで」と、買い物を頼んでみた半日後。
「たくさん歩き回って、大変だった」と。
そう言って彼女は、なぜか『S字フック』だけを買って帰りました。
何の変哲もない、ただの『S字フック』。
一目見て「いらない」としか思えなかったので「なぜ、そんなものを、しかも、それだけを買ってきたのか?」と訊ねてみたところ。
彼女曰く「必要だったから」と答えました。
それまで『S字フック』の必要性に、まったく気づかないまま生きてきたパパにとっては、それは衝撃的な回答でした。
或いは「馬鹿か、おまえは馬鹿なのか?」と。
すると、彼女は泣き出してしまいました。
そこで言いすぎてしまったことを謝ると、彼女は許してくれました。

そして「せっかくだから、そのS字フックを、思うように使ってみたまえ」と促された彼女は。
早速、キッチンの片隅にS字フックを設置すると、続けて輪ゴムを引っ掛けました。
得意気な顔で「これで、大丈夫!」と。
「ほらねっ! これは、こうして使えば、便利でしょう?」
その瞬間「いや、本気かよ? 絶対に、間違いなく、いらないよな?」などの言葉が、まるで堰を切ったように溢れ出てきて止まりません。
と同時に、腹の底から込み上げてくる笑いも、どうにも止められませんでした。
それから彼女は、また泣いてしまいました。
どうやら彼女にとっては、まさしく本気だったようです。
パパとしては仕方が無いから、とりあえず謝りました、引き続き腹を抱えながら。
いつまでも笑いすぎて、涙さえ滲んできたときに、ふと思ったのです。
「こんな、どうしようもない、かわいらしくもある生き物と暮らせば、さぞや楽しい日常が送れるだろう」と。
そんな結婚の予感について、率直に伝えてみたら、それはそれで、彼女にしてみれば泣くばかりでしたが。
とうとう現在に至るまで、一緒に暮らし続けています、今や家族として。
そして、これからも、これはこれで。