うたかたの日々

育児中のパパ目線から、日々買わされるボーイズトイや教材などのレビューを書いていきます。

学研教育出版 陰山英男の完全習熟シリーズ

学研教育出版から出版された、陰山英男の完全習熟シリーズです。
ごく簡単に紹介してしまえば、中学入試範囲のプリント教材。

前回のレビューは、下記のリンクから。

auraclover.hatenablog.com

シリーズとしては、全3冊。
・図形プリント
・文章題プリント 和と差、比と割合編
・文章題プリント 速さ、規則性編

特に文章題プリントにおいては、小学校や教科書では教わらない、いわゆる「特殊算」に特化しています。
昨今においては、中学入試の際に必要な計算技能であり、受験算数の代名詞としても扱われています。
なお、ここでは詳しく触れませんが、かつて日本独自に発達した「和算」からの流れなのであろうと、ごく個人的には捉えています。
もちろん算数と数学における、不可侵の線引きも、ジレンマとしてはあったのでしょう。

日本においては、西洋数学導入以前に、いわゆる「和算」や「算道」などと呼ばれる、独自の数学がありました。
余談ですが、現代では仮想通貨をはじめとした、株式、FXなどの金融取引も、それらの雛形として、かつて日本国においては、米相場などの、独自の先物取引が発達していました。
特にローソク足チャートなどは、ごく個人的にも、日常的に参考にしているグラフですし、実に興味深く形成されています。

さて和算で用いられていた道具としては、特に「そろばん」が有名で、今も習い事などにおいて、めずらしくはありません。
明治維新や敗戦などを経た現代においても、神社や仏閣には算額が現存し、なんと奉納を蘇らせたりしているので、いつか和算研究が見直されるようになればと、ひそかに期待していますが。
ざっくり説明しておくと、明治初期に、今現在の文科省によって和算廃止洋算専用(和算を廃止し、洋算を専ら用うるべし)の方針が、二転三転しながらも学制として発布されたことが、和算の終焉と考えられています。
そして今現在に至り、先述のとおり、習い事においては、そろばんが普及し、私塾などにおいては特殊算を教え、受験においては必須とされているのだから、結局のところ事実上は、和算と洋算の兼学が実現したかのように思えて、なんだか感慨深いです。

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さて特殊算は、あらかじめ例題や類題、それらの解法を知っているか、そうではないか、によって、明確な差が生じてしまいます。
例えば有名な「つるかめ算」の例題であれば、連立方程式として定式化することで、簡単に解けてしまえます。
そして特殊算の文章題においては、正攻法として、図式化こそが、もっとも有効な解法の糸口になります。
陰山メソッドにおいては、特殊算ごとの図式化を更にパターン化し、イメージとしても掴みやすくしているところが、特徴です。

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また図形プリントにおいては、やはり中学入試範囲を取り扱っています。
たった一言で言ってしまえば、「解けない図形」を、補助線によって「解ける図形」に変える練習として、特化しています。
分けたり、延ばしたり、それに移動や軌跡において、4種類にパターン化しています。

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以上、おつかれさまでした。