うたかたの日々

育児中のパパ目線から、日々買わされるボーイズトイや教材などのレビューを書いていきます。

PHP研究所 大人の算数パズル iML国際算数・数学能力検定協会

PHP研究所から出版されていた、大人の算数パズルです。
ごく簡単に言ってしまえば、小中学生と保護者を対象とした、閃きや柔軟性を問う算数パズル集。

前回のレビューは、下記のリンクから。

auraclover.hatenablog.com

初版は、2013年の終わり頃に出版されたようなのですが。
どうやら2000年代の半ば頃から、いわゆる「脳科学」などの疑似科学的な用語と共に、閃きや柔軟性を問うようなパズルが、一過性のブームとして流行していた背景があったのでしょう。
今現在においても、廃れきったわけではなく、似たり寄ったりの表題の書籍も、数多く出版されてきました。

例えば「脳を鍛える方法」などの表現には、もちろん学術的裏付けがなく、まず事実ではありません。
但し、嘘でも「頭が良くなる!」などと、そう言っておいた方が、商業的に宣伝効果を期待できるのでしょう。
結果的に、良書であるような表題の前後にまで、そのような宣伝文句が付け足されてしまうようになりました。
そもそも算数パズルと呼ばれるものは、古くからあり、本来、前述の疑似科学的な、あえて誤解を招くような提案は、いっさい含みません。

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さて、話を本筋に戻し。
著者のクレジットは、iML国際算数・数学能力検定協会。
数学検定ではなく「算数・数学思考力検定」の主催団体。
教材としては、同検定のための「算数ラボ」などを出版しています。
そもそもの母体が、好学出版と算数オリンピックとの共同開発により発足したらしいので、それらの特徴がありありと伺え、他とは一線を画した書籍でした。
なお問題の傾向としては、全体的に、算数オリンピック「キッズBEE」のトライアル問題に寄っています。
なので思考力検定の教材としては、違います。

次に、難易度に関しては、全体的にバラつきがあり、小学生の正答率によって示されます。
おそらくは小学校の受験準備を経験した子供であれば、おおよそ対応できるであろう内容でした。
ざっくばらんに言ってしまえば、小学校の入試問題の延長線上です。
もしくは、算数オリンピック「キッズBEE」のトライアル問題と同等程度です。

そして掲載内容とジャンルとしては。
1.ウォームアップ
2.入門編
3.初級編
4.計算パズル
5.推理パズル
6.平面パズル
7.立体パズル
8.規則性パズル
9.発想力パズル
全115問、1ページにつき1問が、片面に出題され、その裏面が解答と解説といった構成でした。

まとめとしては。
残念ながら、表題と表紙が的外れな算数パズル集であり、決して大人向けではありませんが、小学校の低学年のみを読者と想定すれば、意外と良書なのかもしれません。
或いは、算数オリンピック「キッズBEE」のトライアル問題に見られるような、類似問題集とすれば、ひょっとしたら希少価値があるはずです。