駿台文庫からリリースされていた、駿台受験シリーズ「カルキュール 数学」です。
1998年に初版がリリースされ、以降は新課程版と改訂版として、リニューアルを重ねてきました。
なお改訂版は、数学I・A、数学II・B、数学IIIとして、3冊に分冊。
(改訂前の数学IIIは、数学III・C)
表題の「カルキュール」とは、フランス語で「計算」を意味します。
なにやら、気取りのある問題集のように見えなくもありませんが。
中身は、副題のとおり、基礎力・計算力アップのための問題集です。
小学生の教材で言うところの「計算ドリル」に相当します。
(意見や感想には個人差があります)
大手予備校の教材ではあるものの、難易度は低く、基本から標準レベルまで。
いわゆる、教科書の範囲内です。
敷居が高そうな印象とは裏腹に、大学受験のための教材としては、とても使えません。
但しタイミングによっては、良い教材であるとも言えます。
例えば、数学検定の1次試験や、高卒認定試験(旧大検)のための教材としては、十分な内容です。
もしくは、高校生が授業の予習や復習として、ごく短時間、短期間を割いたとしても、まず自信には繋がるでしょう。
問題と解答・解説は、あらかじめから分冊され、後者の方に、より多くのページ数が割り振られています。(およそ1/3が問題編、2/3が解答・解説編)
あくまでも基礎レベルの反復練習に特化した、副題を裏切らない、良い教材でした。